スターウォーズシリーズは4歳のころから観てきた映画だ。最初に観たのは、今の父の家に母と一緒にデートへ行った際、私の暇つぶしにと見せられたエピソード4だった。もちろん、特別編ではなくいつぞやに録画した地上波の某洋画劇場で放送したものだ。
漆黒のスーツに身を包んだダースベイダー、男心をくすぐるライトセーバー、強そうな師匠感を出すオビワン。当時の私を魅了させ、周囲の同年代の子どもとは違う趣向に走るきっかけとなった。それ以降、待ちに待った新作「エピソード1 ファントムメナス」から始まるプリクエルシリーズ3作を映画館で観た。特に「エピソード3 シスの復讐」は初めて二度映画館で観るほど感動した作品だ。
ただ、それからはしばしの暗黒時代が続く。映画作品はしばらく公開されなかった。ゲームはたまにリリースされるが、劇場で新作を観る時ほどの感動には至らない。一時、「クローンウォーズ」シリーズが始まり、劇場版は何回か観に行った。だがテレビシリーズは視聴する手段がなく、当時はディズニープラスなんてものもなかったため、ブルーレイのリリースを待つ他なかった。高校時代はケータイのスターウォーズ公式サイトでなりきりチャットに興じ、「スターウォーズの鉄人」をひたすら見て今や「レジェンド」として扱われるストーリーを調べる。そんな日々が続いた。次第に熱は冷めていった。
そこに一筋の光が差した。ディズニーによってルーカスフィルムが買収された後、スターウォーズの新しいナンバリング作品の制作が始まった。シスの復讐から10年ほど経ってからやっとの新作。私はその公開を今か今かと待ち続けた。そしてついに「エピソード7 フォースの覚醒」が公開。内容はエピソード4のオマージュを感じさせるストーリーで、念願の新作という補正もあったのか当時は及第点と思った。その後に公開された「ローグワン」もかなり好きな映画で自分のスターウォーズ熱は再燃した。
しかし、再び暗黒時代が訪れる。問題作「エピソード8 最後のジェダイ」だ。前作でちりばめられた伏線を回収していくのかと思った。だが何も回収されなかった。観た後に残ったのは、エピソード7から残る謎とローズへの不満だけだった。レン騎士団、スノークの正体、新たなジェダイ騎士団の詳細、新共和国、特に新しい情報はなかった。ルークが偏屈おじになり、フィンとダメロンとローズの必要性を感じないドタバタ劇、ハイパースペース特攻、最後のあれいいのか? 次のハンソロの作品は見る気が失せてしまい、すっかりスターウォーズ熱は沈静化した。
なんだかんだで三部作である以上はエピソード9が出る。「スカイウォーカーの夜明け」。この名前なんだよ。とりあえず伏線は回収っぽいことをして、ビジュアル系バンドみたいなPVで登場するレン騎士団、フォースの超能力追加、最後にとりあえず声だけ登場した歴代ジェダイ(純粋にケイナンやアソーカの登場はよかった)。まあ、あの状態から終わらせただけでも評価しよう。そう思う作品だった。
そこからはスターウォーズシリーズと距離を置いていた。結局、ディズニープラスはあってもマンダロリアンやアソーカ、キャシアンアンドーは見なかった。反乱者たちは見た。クローンウォーズもファイナルシーズンは見た。
そして今年、「マンダロリアン&グローグー」が公開された。あまり期待はしていなかった。でも映画館でスターウォーズを観られる機会は貴重だ。とりあえずという思いで見た。良作だった。
冒頭のマンドーのアクションは瞬きを忘れるくらいに秀逸。数々のギミックを駆使してストームトルーパーを倒す姿に圧倒された。ボバフェットはきっとエピソード6でこんな風に暴れたかったはず。そう思わせられるカッコよさだった。とにかく安心できる強さ。ステイサムのように。
グローグーの存在も邪魔になるわけではなく、要所要所で発揮するフォースが強い。ロッタはクローンウォーズ以来の登場で、きちんと忘れられていなくて安心した。いいキャラしてる。ゼブの登場も反乱者たちを見た後だと嬉しかった。そして、エピソード4でチューイとR2が遊んでいたチェス、デジャリック。そこに出ていたクリーチャーも登場し、あのシーンを再現する場面もあってニヤついてしまった。
とにかく文句は一つもなかった。ストーリーは長過ぎもせず、短すぎもしない。珍しいハット族同士の戦いも見られて面白かった。鑑賞後は迷わずディズニープラスを契約してマンダロリアンを見始めた。これからは失ったスターウォーズへの熱意を取り戻し、立派なファンとなるべく精進していく。これがわれらの道。



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